いつまでも世界は..2018 京都の街を使ったライブサーキット!

「いつまでも世界は...」第三回、主催者・西島衛インタビュー(後編)

5月18日(日)開催、「いつまでも世界は…」主催者・西島衛インタビュー後編です。
宣誓文にも記載のあるこれからのことや、いつせかの取り組み、今年のことなど、前回に引き続き濃密インタビューです。

前編はこちら

(インタビュー・文:岡安いつ美)




「観光事業です」っていうつもり。
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岡安:マモルさんがいつせか宣誓文で書いている“2017年に開催する大きい祭”について聞きたいのですが…

 

西島:おかふぁー(岡安)はその話を聞いてどんなイメージを持った?

 

岡安:京都中…という記載を見てSXSWのことと直結した部分がありました。SXSWってオフィシャルの会場もものすごい数なんですけど、それに便乗したアンオフィシャルの会場がオースティンという街に無限に広がっていて。それこそ家のガレージとかおもちゃ屋さん、映画館、服屋…どこもかしこもライブ会場なんです。端的にそうなるのかなって思いました()

 

西島:簡単にいうと、『いつまでも世界は…』がSXSWみたいになります!とかイベントがでっかくなるのではないんだ。

 

街を使ったフェスが京都にはいくつかあるでしょ。

例えば西院ミュージックフェスティバル”。去年から大宮で大宮グッドフェス”っていうのができた。出町柳の方でも去年から左京ワンダーランドの一環でライブサーキットが始まったんだよ、“左京915”っていう。僕も手伝わさせてもらったんだけど、主催者はたこ焼き屋のおっちゃん。

 

岡安:え!すごい!

 

西島大雨降ってめちゃくちゃだったけどね()

木屋町で言えば、ライブのイベントじゃなくても木屋町こころいきフェスタとか。北山にもフェスあるし。

もうちょっとソフトなね、アニメソング歌っている歌手が来たりとか。

 

…そういうものを同日開催させる、というものなんだ。

それで僕らは今チケット代取っているけど、チケット代をフリーにして。

 

岡安:全会場?

 

西島:全会場。

もっと言えば、おかふぁーがさっき言っていたような、勝手にやり始めるような人たちが出てきたらいいなって。

それを別の冠をつけてひとまとめにくるっとしてしまって、それをがさっと持って、どーんと京都市に持って行って、「観光事業です」っていうつもり。

それが5月か8月かはわからないけれども、それくらい大きくなって邪魔にならないようにできそうだったら西院ミュージックフェスとかも入れたい。今は協力しますと正式にお返事いただいてる訳ではないんだけどね。あくまで僕の希望ね、この話は。

 

岡安:それは京都のを盛り上げて他の地域の人に京都に訪れてもらう、もしくは京都に住んでいる人たちが楽しくなるようなものにする…ということですか?

 

西島:それはもちろん両方。

これをやろうと考えたときにいつも思い浮かぶのは、弾き語りの人たち。

バンドとは違ってカフェとか、元々ライブをする場所ではないところで、音楽が好きでそういうことに理解があってやらせてくれるような場所を回って、それだけで生活ができている人たちのこと。たとえば原田茶飯事さんとか。そういう人を見ていてすばらしいなあと思っていて。

 

飲食店があって、ミュージシャンがいて、お客さんがいて。

飲食店は音楽を聴きにお客さんが来てくれるから、万歳。

ミュージシャンは飲食店はそれでいいって言ってくれてるから、チケット代をこちらでもらえる、万歳。

お客さんは音楽も聴けて、美味しいごはんも食べられる、万歳。

全部万歳万歳なんだよ。それってすごく良い関係だなと思って。

 

それを京都のっていう大きい範囲でやったら意外と成り立つんじゃないかなと思って。話が大きいだけで、すごくシンプルな仕組みだし、行政の人も納得できないものではないと思うんだ。

だからそれをするつもり、かな。

 

岡安:そうやって自分たちが活動していく『京都』の地盤を作るわけですね。

 

西島:京都市が「こうやって音楽って使えるんだ」って思ったら、僕たちに言えることが増えると思うんだ。

 

岡安:例えばどんなことでしょう?

 

西島:かなり先の話だとは思うけど、人を感動させるものとしても価値があって、経済としてもちゃんと循環できる仕組みを持っているんだなってなったら、もう少し仕事として認められると思うんだ。

 

僕はこれ以上お客さんにお金を求めるのはおかしい気がしていて。それに加えて僕たちが音楽に使うお金の感覚がとても低くなっているが現状。

人が生きていく行為の中のひとつで必要なものとして『音楽』があって、それが今経済的にそこまで立ち行かない状態にるのであれば、それを援助するのは行政であるべきで、そこからお金をもらうことが今僕は必要だと思っている。

だから観光事業という誰が聞いても納得できるようなソフトなものをちゃんとしたいなと思っている。

 

岡安:自分が想像していたこととはまた違う大きさがあるなと思いました。それが…3年後。

 

西島3年かー!()。まずは開催だからね。なんでもそうじゃん、評判が上がったりするのは後だったりするから。

問題がないように考えてなんとか開催して、なんとか開催したところでそれがやっとスタート地点だからね。大変だ()

 

岡安:それでは今やってる『いつまでも世界は…』はそれに対する土台作りであり、布石であると。

 

西島:もちろん毎年絞り出すようにできることをたくさんやって、音楽が好きな人のためにまずはやる。

それでその観光事業にしたい、っていうのも今は音楽が好きではない人が音楽を好きになるようにの作業ではある。音楽好きな人がたくさん増えたら、みんなが1000円しか使わなくても僕らはやっていけるようになると思うし。

 

それと並行しての人と繋がりを持って、行政の人たちとも繋がりを持っていく段階。行政の人たちが納得しないんだなと思ったら、の人たちで納得してくれる人たちを増やして、こんだけの人たちがやろうと言ってるんですけどどうですか!って提示できたら考えを変えてくれるかもしれないと思うんだ。

 

個人でできる協賛、Camp Fire
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岡安:今年Camp Fireの活用は?

 

西島:なんでおかふぁーはCamp Fire気になったの?

 

岡安:まず見たことがないもので興味をそそられました。なんじゃこりゃと。

去年のHPを読み進めていってこんなものがあることが面白いなと思いました。私のように存在すら知らない人も多いと思うので、いろんな人に知ってもらいたいなと思ったのも理由のひとつです。

 

西島Camp Fireはクラウドファンディング、っていう新しい経済活動のひとつっていう記事をちょいちょい見るんだけど。これを何かのイベントごとにCamp Fireを使ったとしたらすごく単純な話だと思うんだ。

例えば神社の周りとかに企業さんとか個人さんの名前を書いたりするじゃない。協賛してますっていう。あれと一緒だと思うんだよね。

 

岡安:個人でできる協賛、ということですか?

 

西島3000円出します、それで僕らはチケットをプレゼントします。それでこの人はうちのイベントに協力してくれましたっていうことになる。

社会の仕組みの中ではまだまだ複雑でわかりにくいモノだと思うんだけれど。こんなお金の使い方をしたことある人はまだまだいないだろうし。

 

単純に言ったら、このイベントを応援してます、ってことをお金で表現できるという話だけだから。

 

岡安:去年はどうでしたか?

 

西島:残念ながら全く反応はなく()。何人か、くらい。

 

岡安:認知度と使い方ですかね…

 

西島:僕ら自身がまだうまい使い方がわかってないのもあると思う。

去年やってみて思ったのは理由を考えすぎてしまったなと。これのためにこれだけお金がいるんです!って。

 

岡安:去年のすごく回りくどい感じはしていました()

 

西島:回りくどかった()

当日の地図をいいものにしたい、みたいな言い回しをしてしまって、やっぱこれダメだったなあって()。

 

岡安:今年はCamp Fireを多くの人に知ってもらいたいですね。

 

西島:失敗してもいいし、こういうのやってるんだっていうのを広めるためだけでもいいかなって思うけどね。

なんでも新しいことを知ってもらう機会になってほしいね。音楽も会場も。あ、こんなカフェあるんだっていうのと一緒。こういう新しいことがあるんだっていうのを知ったらいいと思うしね。

 

成長過程すら楽しんでもらえたら
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岡安:過去二回と今年。何か現時点で進化していることはありますか?

 

西島:第一回、二回はそこまで規模が大きくなかったから、すべて僕が成長できるような場所をみんなが用意しくてれたなあっていう感じなんだ。

それで今年目標にしていることは、ボランティアスタッフや若い出演者たちの何か先に進むきっかけをちゃんと作ってあげたいなと思っている。今年プレイベントはボランティアスタッフの人たちと一緒にやるしね。ブッキングから一緒に。こんな風に記事を作ったりするのもどんどんやってもらいたいし。自分が思う通りにね。

どうしても僕のやりたいこととそぐわないことが出てきたら話し合うれども、やりたいと思うことをどんどんやってもらいたいし、そのやれることをたくさん用意してあげれたら、イベントの精神的な部分としては成功と思っていて。

 

お客さんに対して見せたいことは、若いバンドかな。僕たちより若いバンドマンが去年出演して、今年はどうなっているのかっていうのを見て欲しい。

このイベント自体がどうなっているのかっていうのも見て欲しいか。相変わらずほんわかしているけれども、なんか導線とかちゃんと引いてんじゃん、とか()

 

岡安:導線なかったんですか()

 

西島:あんまり()イベントとしてまだまだ未熟ではあるからそういうものの成長過程すらも楽しんでもらえたら、きっと楽しいなと思う。

あんまり完成したものを商品として提供することは…素敵なことかもしれないけど元来僕はできないから、そういう成長過程を見せて、みんなで作ろうぜ、っていうか作ることを楽しもうぜって。

 

岡安:お客さんはお客さんだけど、イベントを一緒に作る一員な訳ですね。

 

西島:全員がにこにこしてないとイベントは成り立たないでしょ。

で、ああこれはこれこれこういう理由でそういう風にしているんだなっていうのをわかって参加すると一緒に作っている感じになってそういうのって楽しいんですよ、っていうのがやりたいことかな。

 

岡安:まだブッキングも会場もオファー中ではありますが、見所があれば。

 

西島:ピンポントでいいの?

今ちゃんと決まっているので言えば、THEロック大臣ズというバンドが京都にはいて。やっと最近全国流通のCDが出て。

去年出てくれたんだけど、このイベント手伝いたいと言ってくれて。馬鹿だなぁと思って()

 

岡安:勝手なイメージで申し訳ないのですが、イベントのスタッフとか興味なさそうと思っていたので、すごく意外でした。
 

西島:音楽をすること以外も気になり始めているんだなぁと。それが良い方向に行くか悪い方向に行くかは全然知らないけれども。ロック大臣ズは去年とは違うバンドになっているのが如実にわかると思います。ぜひ見て欲しいバンドであると思います。
 

あとはVOX Hallと木屋町DEWEYCafé Indépendantsといった新しい会場にも注目して欲しいです。

 

 

岡安:ありがとうございました!

 

西島:ありがとうございました!

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今後もインタビューコンテンツではいつせかにまつわる様々なことを取材予定です。
お楽しみに!